働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴13年。子供は中2男子・小5女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


応援していただけると嬉しいです★
にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ
にほんブログ村

平穏な実家のお正月~父による母の介護も軌道に②

そして迎えた、昨年お正月の一時帰宅。

 

担当の医師や理学療法士には

「3歳児のようなもの」

「誰かがずっと張り付いてないといけない」

と言われていました。

 

しかし、父は個人タクシーで、まだ現役で働いており。

夜が稼ぎ時のため、夜はずっとおらず、

朝帰ってきて昼過ぎまで寝ている生活。

 

物理的にも、父の介護は厳しい状況でした。

 

この一時帰宅は、

「やっぱり無理だったね」

「ホームに入ってもらっても仕方ないね」

と納得するためにするようなもの…でした。

 

…が、ところがところが。

人間の体は本当に不思議なもの。

病院ではずっとぼんやりとしていた母が、

実家に帰るなり、ひとりで動き、家事をし始めたのです。

 

勝手知ったるわが家、どこに何があるか

体に染み込んでいるので、認知機能に障害があっても

ものの在り処に困らない。

 

それに、わが家に帰った安心感からか、

粗相することもほとんどなく。

いそいそと台所で立ち働き、味噌汁まで作ってくれました。

 

おそるべし、主婦の習慣…

 

私も一緒に一泊したのですが、

これといって問題が起きませんでした。

 

これはいけるかもしれない…??

父の気持ちも大きく傾き始めました。

 

父自身、母の入院で数ヶ月ひとり暮らしになり、

やはり寂しかった様子。

母以上に父が母の帰宅を喜んでいました。

 

そして数週間後、無事自宅へ帰ることになったのでした。

 

…とはいえ、この1年、決して順風満帆ではなく。

デイサービスに通っていたものの、

もともと社交的でない母には人間関係がきつかったようで。

 

また、障害のせいで時間への強迫観念が強く、

デイサービスのお迎えがくる数時間前からそわそわして、

寝ている父を「お迎えまだかしら?」と何度も起こすしまつ。

 

母としてはちゃんと家事がしたいのに、

夕方デイサービスから帰ってきたら、家事をする時間がない。

(洗濯物を畳むのに1時間以上かかるほどなので…)

 

そんなこんなで本人もストレスがたまり、

「家に知らない家族が住んでいる」と、おかしな妄想にとりつかれて。

父の浮気を疑い、私にも度々電話がかかってきました。

 

結局、数ヶ月でデイサービスをやめ、家でのんびり

過ごしてもらうことに。おかげですっかり落ち着きました。

そうして今に至ります。

 

驚いたのは、父のすごい家事能力。

もともとマメな人ではあったのですが、

父いわく「お母さんは口だけ出して全然動かない(笑)」ので、

父が料理も掃除も一手に引き受けています。

 

部屋の隅々まで掃除が行き届いている。

料理も、「このポテトサラダ、俺が作ったんだよ」と

見せてくれました。

冷蔵庫にはお惣菜、冷凍庫には買い置きの肉が常備され。

 

母に張り合いを持ってもらうため、洗濯を任せ、

一緒に料理もしているとのこと。

 

「お母さん、落ち着いてるでしょ?

失敗しても怒らない。急かさない。やりたいようにさせる。

それを心がけてるからね。心が平穏なんだよ」

 

お父さん、すごいな…介護人ぶりが板についてる。

父も父で、母の面倒を見るということが張り合いになっているよう。

 

家庭内でいろいろあって、あまり仲の良い夫婦でなく、

老後はお互い干渉せず暮らしている様子でした。

母の着替えを手伝う父を見るにつけ、実は今が一番夫婦仲が良いのかも、

と感慨深くなりました。夫婦って不思議ですね。。

 

 

母はなんと要介護1まで下がりました。

もちろん、年が年なので、現在は小康状態、

これから急変することもあるだろうと覚悟しています。

 

でも、一度経験して(という言い方もナンですが…)、

親の病気、介護に免疫がつきました。

(母が脳出血で倒れたときは、本当に晴天の霹靂で。

「まさか」の連続で精神的ダメージも大きく、

連日の病院へのお見舞いで体調を崩したものです)

 

いざというときのために、心の準備だけはして。

今の両親を見守っていきたいと思います。

 

 


応援していただけると嬉しいです★
にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ
にほんブログ村