働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴13年。子供は中2男子・小5女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


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認知症で別人になった母。もう慣れたけど…やはり悲しい

こんにちは。

老健に入所中の母を見舞ってきました。

入所早々、事件を起こし、
「同じことが続くようなら、
精神病院の閉鎖病棟に転院もやむなし」
と院長に通告されていましたが…

usacomam.hatenablog.com


あれから特別に事を起こすことなく、
大人しく過ごしている様子。
ほっとしました。

母に会うと、
「よく来てくれたわね」と
歓迎してくれました。


老健(介護老人保健施設)とは、
リハビリなどを目的に、要介護の高齢者が
一時入所できる施設。
おおむね3ヶ月ほどいられます。
入退所をくり返すことで、
ホームには入らず自宅介護のご老人も多いとか。


入所前は、
「なぜ私がこんなところに来なきゃいけないの」
「絶対に行かないわよ」
「私が出ていったら、お父さんの思うつぼ
じゃない(愛人を住まわせると思っている)」
と拒み、入所後もたびたび帰ろうとしていた
母ですが…


「ここ、とても良いところなのよね」
とすっかり気に入っている様子。


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「まだ帰りたいと思ってるの?」
と聞くと、
「ううん、全然。帰りたくない。
家にいるよりダンゼン楽しいもの」

食事も美味しいし、リハビリで
マッサージみたいなこともしてもらえる。
人がたくさんいて、刺激がある。
みな親切で、とても快適…

たしかに、母の表情がとても穏やかになってる。
家にいた頃は妄想の中にいて、
暗い顔で目を吊り上げていましたが、
よく体を動かしていることもあり、血色がいい。
居心地よく過ごしているようです。


…ただ、ここが介護施設とはわかっていない。

「こんなに親切にしてくれるのは、
みなクリスチャンじゃないかと思うのよね」
「食事もしばらく無料にしてくれたようなのよ」
「ここはホテルみたいなところなのかしらねぇ」

…たしかに、食事も上げ膳据え膳、
看護師さんや介護士さん、作業療法士さんと
いったスタッフが和やかに接してくれる。
母にとってはホテルみたいな場所かも
しれません。

「そうだね、会員制のクラブみたいな
ところなんじゃない?」
「きっとクリスチャンの人たちなんだね。
奉仕の精神が素晴らしいものね」

…と、話を合わせておきました。

母がこうした施設を「ホテルみたい」と
思ってくれているなら、好都合。

今回の老健入所は、老人ホームの
空き待ちのため。
(ホームはどこも長い待機リストがあり、
早くて3ヶ月と言われている)
ホーム移行もスムーズになるでしょう。


・・・・
母の妄想が始まったのは、1年半前、
脳出血で倒れたときからでした。
高次脳機能障害によるものとのことでしたが、
最初はさすがにショックで涙が出ました…

しかし、やがて慣れました。
もう以前の、元気だった頃の母じゃない。
かつての母はもういない、新しい母になったのだ。
そう受け入れ、接してきました。


…が、この数ヶ月で急激に症状が悪化し。
老健入所前、診断をした院長からは、
「妄想だけでなく、認知機能もかなり衰えている。
高次脳機能障害というより、認知症です。
それもけっこう重度の」
と言われてしまった…

認知症は、基本的に症状の進行を止められません。
母はこのまま、どんどん壊れていくのだろう。。

脳出血になった段階で、一度壊れ、
あきらめ受け入れたつもりでいましたが、
やはりなんとも言えず切なく、
あわれであり、悲しい…


娘が今小学1年生。
その頃の自分、そして母をさかんに思い出します。
当時の母は、今の私とちょうど同じ年回り…

つい最近のことのようなのに。
もうとっくに遠いところまで来てしまって
いたのだなあ…


親の老いを目の当たりにするのは、
悲しいことです。
でも、それも子供の務め。


…母は死期も近いだろうと覚悟しています。
余生を心穏やかに過ごしてもらえるよう、
できるかぎりのことをしたいと思います。


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