働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴13年。子供は中2男子・小5女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


応援していただけると嬉しいです★
にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ
にほんブログ村

認知症の母の暴走も、結局は過去の夫婦関係の総決算、復讐劇にすぎない

こんにちは。

 

老健に入所している母の様子を

聞くため、父に電話しました。

 

入所からもうすぐ1カ月。

当初はいろいろありましたが、

すっかり馴染み、毎日楽しく過ごして

いるそう。

 

usacomam.hatenablog.com

usacomam.hatenablog.com

 

父は毎日母を見舞っています。

母が火災報知器を押した理由が、

父の姿を前日に見ておらず、

「お父さんが死んだ」と思い込んだこと。

「毎日顔を見せに来て、安心させてください」と

院長から言われているのです。

 

「最初はおれが帰ろうとすると、

『これから女のところに行くんでしょ』

と言ってたんだけど。

今は全然言わなくなって、明るく見送ってくれる」

 

介護士さんたちから、

『毎日来てくれるなんて、仲が良いわね~』

と言われて。それも気持ちがいいみたいだ」

 

ひとまず安心。。

話題は、老健入所のリミットである

3ヵ月がたった後どうするか、に移り。

 

先の記事にも書いたとおり、

老人ホームに入ってもらう

予定だったのですが。

 

「おれも毎日揺れてるんだよね…」

と父。

老人ホームはなんと言っても

費用負担が重い、できれば避けたい。

 

「それに、やっぱり気持ちとして

踏み切れない。

妻を見捨てた、とずっと後味の悪い

思いをするんじゃないかと」

 

その気持ちはわかるけれど…

 

「退所して、3ヵ月経ったらまた

入れるらしいから、

3ヵ月おきに出たり入ったりを

くり返せば、やってけるかとも思ってる

 

「でも、あの妄想で毎日責め立てられて、

耐えきれなくて今回の入所に

なったんじゃない?

家に帰ったら、また妄想も再燃すると思うよ」

と私。

 

「そうなんだよね…。

それさえなければ、自宅介護も

全然大丈夫なんだが…」

とため息をつく父。

 

・・・・

そもそもなぜ、父を疑うような妄想を

母が抱き、父を攻撃するようになったのか。

もちろん病気のせいなのですが、

そこには何十年も消えずに残る

根深い問題が横たわっていて…

 

…私の育った家庭は、少々複雑でして。

5歳上の姉と私は腹違いです。

シングルファザーだった父が母と再婚し、

生まれたのが私。

 

母は元来優しい性格なので、姉と私を

分け隔てなく育てていましたが…

実母に3歳で置いていかれた姉のことが、

父はとにかく不憫で、

何をおいても姉が一番。姉がすべて。

 

父と母はお見合い結婚でした。

男手ひとつで姉を育てきれなくなった父と、

一人っ子で、親との同居を受け入れてくれる

相手を探していた高齢独身の母が、

コブ付き同士で一緒になったのでした。

 

まあそんな打算だらけの結婚でしたが、

母は母で父を好きになって結婚しており…

父の関心が自分に向いていない

(どころか、自分の娘である私にも

あまり向いていない^^;)ことに、

母はずっと傷つき寂しい思いを

していたのだろうと思います。

生さぬ仲の姉に対する嫉妬心もあったでしょうね。

 

加えて、同居していた母の母、つまり私の祖母が、

婿である父と大層折り合い悪く…

(父も祖母もどちらも激しい性格)

 

父と祖母の間に立たされ、

母も苦労していました。

…が、結局は母も祖母の肩を持つので、

夫婦関係はこじれまくり、

家庭内は毎日戦争状態。

それはもう私も巻き込まれ、

中学くらいの頃は悪い思い出しかありません…

 

・・・・

何度も離婚の危機に瀕しましたが、

子どもたちが独立し、

9年前には祖母も亡くなって。

 

老夫婦二人になり、それぞれ好き勝手

やっているけれど、

孫を間にはさみ、穏やかな老後に。

過去は水に流して、互いに新たな気持ちで

向き合っているのかな…

と思っていましたが。

 

 

…人生、そんなに甘いもんじゃない。

そのときにきちんと昇華しなかった感情は、

心の奥深くでくすぶり続けるのでしょう。

 

病気で脳をやられても消えていなかった。

というより、理性が失われたことで、

奥にしまい込まれていたものが

表に出てきた、と言ったほうが正しいかも。

 

・・・・

今の母の、父への疑い、攻撃は、

過去の恨みつらみ、愛憎半ばする感情が

形を変えただけ。

母は人生の最後に、壮大な復讐劇を

父に仕掛けて来たのだな、

と思わずにいられません。

 

…ま、父もこれまでの夫婦関係の

総決算をさせられているということでしょう。

本人もそれをわかっているからこそ、

逡巡しているわけで…

 

娘としては

「気の済むようにやってちょうだい」

としか言えません。

 

・・・・

それにしても、夫婦の間のわだかまりは、

何年たっても残り続ける。

母に身を持って教えられ、

「ちゃんとその時々に向き合っていかないと、

最後にドカンと返ってくるね」

と、夫と話をしています。

 

老境に入って復讐劇をされるのは

たまらない^^;

こちらの記事にも書いたように、

夫婦の時間も大切にしていかなければ…

usacomam.hatenablog.com


応援していただけると嬉しいです★
にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ
にほんブログ村