先日の日曜日、公文の個人面談前のこと。
娘がなぜか一緒に行く！と言い出したので、
18時半にはまだあるかと、
近くの公園で時間をつぶすことに。
日が長いためか、夕方6時過ぎでも
遊んでいる子がちらほら。
その中に、娘と同じくらいの年の
男の子がいました。
砂場と水道で遊んだのか、
手足と服が砂と水でグチャグチャ^^;
ゾンビのまねをして、他の子たちを
しつこく追いかけ回し、
汚れた手で触って嫌がられていました。
すると突然、その子が
「誰か、僕のサンダル一緒に探して!」
と叫び出して。
見ると、サンダルの片方がない。
履いているサンダルも砂まみれでしたが…
しかし、他の子たちは「もう帰らなきゃ」と
いなくなってしまった。
男の子はひとりぽつんと、途方に暮れたように
たたずんでいる。
てっきり公園のどこかに親がいると
思っていたのですが、あれ、いない様子…
見かねて、「大丈夫？」と声をかけました。
しばらく一緒に探してみたが、見つからない。
「何年生？」と聞くと、「2年生」と言う。
しかもうちの子たちと同じ学校。
たしかに、その公園は学校のすぐ近くにある。
娘も「この子見たことある!」と言う。
「おうちの人は、君がここにいること
知ってるの？」と尋ねると、
「ううん、お母さんにもお父さんにも
言ってないから、知らない」
困ったな…迎えにきてはもらえないか。
キッズ携帯も持っている様子ないし、
おうちの電話番号も「知らない」と言う。
さすがにもう2年生だし、学校の近くだし、
家への帰り方はわかるだろう。
「じゃあ、片方裸足でちょっと危ないけど、
もう遅いし、このままでおうちに帰ったら？」
と言うと、
「サンダルなくしたら、
お父さんに怒られるから、家に帰れない」
と固まってしまった…
時計を見ると、もう面談の時間が迫ってる。
近くに高校生の男の子たちがいたので、
事情を話し、
「あとでもう一度見に来るから、
ちょっとこの子のこと見てあげてくれないかな？」
と託しました。
…30分後、公園に戻ってくると、
男の子の姿がない。
親が探しにきてくれたか、やっぱり帰ることに
したのだろうか。。
残っていた高校生に声をかけると、
「送ろうかと思って、家の場所を聞いてみたんだけど、
要領を得ないんで、近くの交番に連れていきました」
とのこと。
そうだったんだ…
君たち、しっかり対応してくれてありがとう。
彼らは私に報告するまで、待ってくれていたようで、
すぐに帰っていきました。
やぼな用をお願いして申し訳なかった。
今時の子はいい子が多くて素晴らしい。
・・・・
結局、あの子がどうなったかはわからずじまい。
きっと警察が家に送り届けてくれただろうと思うが、
サンダルが見つからないことで、
一気に顔が硬直していた。
お父さんに怒られていなければいいが…
2年生ともなれば、親と一緒じゃなくとも
行動するようになるだろう。
しかし、友達と約束していたふうでもなく、
ただ一人で遊んでいた。
親との連絡手段もない。
どこに遊びにいくかも伝えていない。
遅い時間になっても、探しにくる様子もない。
…放置子、だったのだろうか。
親のほうに何か事情があったのかもしれないし、
たまたまこの日だけだったのかもしれない。
そう願うが、ネグレクトや虐待など、
いろいろ騒がれている昨今…
どうしてあげることもできないが、
子どもたちと同じ小学校の子。とても気がかかり。
「お父さんに怒られる」と言ったときの、
力のない目が忘れられない。
胸が痛む出来事でした…
