老健(老人保健施設)に入所していた母。
すっかり調子も良くなり、老人ホームではなく
自宅に戻ることに。
いよいよ、退所まであと1週間というタイミングで。
なんと歩行中に転倒してしまい、
腕の骨に日々が入ったとのこと…(*_*)
ケガが治るまで、退所は当分延期となりました。
・・・・
高齢者の、転倒による骨折…とても多いですよね。
母も元々骨粗鬆症でしたが、脳出血で倒れる前、
「ぎっくり腰をやってしまった」と1ヶ月ほど
寝たきりになっていたときがあり。
以来、背中が大きく曲がり、「ぎっくり腰の後遺症か」
と言っていたのですが、
脳出血で入院したリハビリ病院で精密検査を受け、
「背骨が圧迫骨折している」と…
背骨の圧迫骨折とは、骨がもろくなり、
体の重みに耐えかねて、おしつぶされるように
背骨の一部が折れてしまうものです。
主な原因は骨粗鬆症。
圧迫骨折により、背骨が曲がってしまう
ケースは多いそうで…
元に戻すことはできませんが、
これ以上の骨折を防ぐことが非常に重要。
リハビリ病院では、自己注射による
骨を強くする薬を処方されていました。
1日1回の注射を1年以上続けることで、
骨密度が上がるというもの。
リハビリ病院を退院後、
骨の様子を見てもらいにいった整形外科でも、
「この薬の処方は非常に良い選択。大きな効果が期待できます。
がんばって続けてください」
と言われました。
…しかし、半年もせずに、父の判断で
注射をやめてしまった…(*_*)
たしかに、毎日お腹に注射をするのは大変。
注射を打つ父にも負担だし、母本人にも痛くて不快。
定期的に薬をもらいにいくのも面倒。
でも、途中でやめてしまったら意味がない。
これまで続けてきたことが全てパーになってしまう。
この薬だけでなく、リハビリ病院から今後も
かかりつけの医師から継続的にもらうよう言われていた、
精神安定剤等の薬も、いつの間にかやめていました。
「お母さんももう元気になったし、
薬がないほうがいいんだよ」
と言って。
…大丈夫かな~と思っていましたが、案の定…-_-;
骨密度を上げる薬をちゃんと続けていたら、
今回の骨折も防げたかもしれない…
・・・・
いやはや…しかしなぜ父はこうも、
勝手な自己判断をするのか…
仕事で、リハビリ病院の理学療法士の方に
会ったとき、この話をすると、
「高齢者はどうしても情報から疎くなっていて、
人に相談せず、自分で決めてしまうことが多いんですよね」
とのことでした。
やはり年齢のせいか…
しかし、父に介護を任せている以上、
私がとやかく言うことはできません。
口を出せば、「じゃあおまえが介護しろ」となり、
現実的にそれは無理…
でも、そうして任せていると、
悪い方向にいくことが多い…
今回の老健入所も、父の対応が後手に回り、
にっちもさっちもいかない状態になって、
「なんとかして」と私に振られてきたのです…
老老介護の現実は厳しい。。
とはいえ、老老介護でがんばれるところまで
がんばってもらうしかないのも事実で。
退所しても、骨の薬は再開しないでしょう。
それならそれで仕方ない。
父の判断には振り回されますが、
夫婦の問題としてあまり口は出さないでおこうと思います。