先日土曜日。
「みんな行ってて、おもしろかったって
言うから、おれも行きたい」
と息子が言い出したのが、
上野の科学博物館でやっている「ミイラ展」。
https://www.tbs.co.jp/miira2019/
え、そんなマニアックなもの、
学校の子たちが行くの?と思ったら、
造形教室の方だった^^;
うん、ここのメンバーなら
行ってるだろうな…
というか、いかにも息子が好きそうな
展覧会だから、以前に「行く?」と
声をかけていたのだけれど、
当人が「行かない」と関心が向かなかったのだった。
息子はエジプトとかマヤ文明とかが好きで、
小1の頃にはヒエログリフ(古代エジプト文字)に
ハマっていたことがあった^^;
今でも古代文明系の本はよく読んでいます。
しかし、その時々で気持ちが変わるから、
私が声をかけたときは別のこと(なんだ?ゲームか?)
に気をとられ、興味がわかなかったらしい。
ミイラ展、けっこう前からやっていたから、
もうそろそろ終わりでは…と慌てて調べると、
来週2月24日までとなっている。
来週末は旅行の予定が入っているので、
チャンスはもう今日しかない!
ということで、急ぎ行ってきました。
・・・・
上野の科学博物館は、国立西洋美術館の
隣りにあります。
数年前に建物が世界遺産になった、
あの建物の隣ですね。
科学博物館は「日本館」と「地球館」に
分かれていまして、
上の写真の後ろにあるレンガ造りの建物が日本館。
日本館の奥に地球館があり、
特別展はそちらでやっています。
正式な名称は
特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて
とのこと。
科学博物館の特別展はいつも混むので、
あらかじめネットでチケットを購入。
おかげでほとんど並ばずに入場できました。
…が、中が超混雑で、なかなか進めなかった^^;
特別展は撮影不可なので、
アップできる写真がありませんが、
個人的にはこれまで見た科博の特別展では
ダントツトップの見応えでした。
というより、ミイラが好きだからかな^^;
ミイラ…一言で言えば、昔の人の遺体なのですが。
なんともいえない神秘性があります。
数千年前に生きた人の体が、
現代の私達の目の前に存在している。
まるでタイプスリップ。
ミイラといえばエジプトが有名ですが、
エジプトのように人為的な加工を施さずとも、
好条件が重なって偶然ミイラ化するケースも。
今回の特別展では、そうしたものも含めて
世界中から43体が集められていました。
「南北アメリカ」「古代エジプト」
「ヨーロッパ」「オセアニアと東アジア」と
4つに分け、それぞれ展示されています。
・・・・
当然ミイラは死体なわけですが、
不思議とこわさ、不気味さはないのです。
むしろ神々しい。
お葬式でご遺体と対面するときのような、
敬虔な気持ちにさせられます。
赤ちゃんとともにミイラになった若い女性、
子供のミイラなど、
なぜその年齢で亡くなったのか…
病気だったのか、事故だったのか、それとも…
と想像し、切ない気持ちにもなってきます。
それぞれの文明や地域によって、
死生観、ミイラをつくる意味、
ミイラのつくり方が異なり、
初めて知ることばかりで勉強になりました。
わかりやすい解説動画が随所に流れていて、
さすが科博。気合が入っています。
よくこれだけのミイラを集めて
こられたなぁ…。国立の力は違います。
すべてを見終えるのに1時間半はかかりました。
息子も大満足だった様子。
展覧会公式図録がほしいというので、
お土産に買って帰りました。
解説も充実しており、図鑑のような内容。
2500円はお得でした。
お土産で置いてある商品が、
これまたマニアック。
エジプトのパピルスの絵とか。
ミイラのオブジェとか^^;
お好きな方にはたまらない感じ…
・・・・
ミイラ展、ミイラに関心のある方には
必見!の展覧会です。
あと1週間なのでお急ぎを…
ちなみに、入場料は大人1700円、
小学生~高校生は600円です。
科博の特別展は毎回高いのですが、
それだけの価値がある、
いやむしろ安く感じられるほどです。
また、入場すれば常設展も鑑賞可能です。
科博は常設展が非常におもしろいのです。
いつ行っても、その展示のハイレベルさに
圧倒される。
科学博物館の常設展については、
またあらためてまとめたいと思います。