働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴13年。子供は中2男子・小5女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


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【(暫定)要介護3の母の介護】ヘルパー、デイサービス、ショートステイ…介護保険サービスを駆使して、粘れるかぎり在宅介護で

父の限界に達した、母の介護。

 

 

最初は「デイサービスを利用しよう」と言っていたけれど。
あらためて考え直すと、日中母に留守にしてもらうメリットはあまりなかった。そもそも、その時間帯には父は寝ており、介護をしていないわけで…

では、どうなれば父がラクになるのか。何が父の介護を大変にしているのか…。
それを私が聞くことで、ひとつずつ整理していきました。

結果、介護の全部が大変なわけではない。3年やって、母の世話にももう慣れているし、一日中付きっきりということもない。

ただ、父が夜仕事に出かける前、夕食を食べさせ、歯を磨き、パジャマを着替えさせる「就寝準備」に時間をとられるのがストレスだと。

そのために出かけるのが遅れ、ただでさえタクシーの売上が落ちているところ、稼ぎ時を逃してしまっている。

また、さあこれから仕事に行こうというとき、自分に集中できないこともストレスになっている。

「じゃあ、そこを解決できれば、ひとまずラクになりそう?」
「うん、そうだね」

だったら、その時間帯にヘルパーさんに入ってもらうのがいいだろう。

ということで、早速ケアマネージャーさんに相談し、新しいケアプランを立ててもらいました。
現状の要介護1だと、毎日のヘルパーさん利用はできないけれど、要介護3であれば可能とのこと。

まだ認定結果は出ていないのですが、ケアマネさんとしてはおそらく要介護3になる、最低でも要介護2には上がるだろうと。
ひとまず要介護3で毎日ヘルパーさんに来てもらうプランを作り、途中で要介護2の結果が出たら仕切り直すということになりました。(そういう暫定の見切り発車はよくあることのようです)

 

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そして、毎日ヘルパーさんに入ってもらえる事業所が運良く見つかり、先週から早々にスタートしたのでした。


・・・・
初日だけ、私も立ち会いました。
さすが介護のプロ、ヘルパーさんは上手に母と関わってくれました。

台所で夕食の準備をするのも、「どのお皿を使いますか?」「これは温める?」など、明確なリアクションのあるなしにかかわらず、逐一声をかけ、母を「一家の主婦」として扱ってくれる。
味噌汁を作り、「お母さん、これでどう?」と母に味見を。「ちょっと薄いわね」と母。

普段、父が食事の用意をするときは、「台所には来ないで、リビングか寝室にいる」らしい。
「おれのときは、ゆっくり相手してあげる余裕がないからねぇ。『向こうで待ってて』になってしまうんだ」
「こんなふうに、お母さんが台所に立つの、久しぶりに見たよ」

そう、ほとんど立っているだけではあったけれど、母からはたしかに「私も食事の用意をしよう」という積極的な姿勢が見えた。

いつも父に「何でも任せきり」だったのが、人が入ることでピリッと緊張感が生まれたもよう。
これはきっと、認知症の進行をとめるためにも、非常に重要なこと。

そして、父も非常にうれしそうだった。
初日の慣らしということで、すべての就寝準備を終える前にタイムアップになってしまったけれど、「自分以外の誰かに介護を肩代わりしてもらう」ことがどれほど精神的にホッとするか、身をもって知った様子。

また、娘と同世代のヘルパーさんと話をすることで、刺激をもらえる。「毎日来客(ではないけど)がある」というだけで楽しみに。
(娘である私がもっと頻繁に来訪するのがベストなのはわかっているけれど、それは無理なので…)

毎日ということで、同じヘルパーさんに来ていただくのではなく、3~4人体制になるようです。
慣れるまでには母も父も少し時間がかかるでしょうが、軌道に乗ったらしばらくは平穏になるかな…


・・・・
…まあ、介護はその場その場で「だましだまし」なのです、言葉は悪いですが。
刻一刻と状況は変わる。子育てと違い、介護の場合「どんどん状態が良くなる」「ラクになる」ということはない。その逆で、介護度合いはどんどん重くなっていくもの。

現状を、どうしのぐか。その都度方策を練り、なんとか平穏を保てるようにする。それを数ヵ月単位で繰り返す感じでしょうか。
母が脳出血で倒れてからの3年は、まさしくそうでした。

今回の「就寝前にヘルパーさんに入ってもらう」作戦も、永久的とは思っていません。
また何が起こるかわからない。母の容態の変化もそうだし、父の介護への許容度が、もっと下がってしまうかもしれない。

なにせ父ももう78歳、自分も要介護になったっておかしくない年なのです。
近頃どうも父の判断力、理解力が低下していて、もしかして認知症が始まりつつあるのかも…という懸念もある。ストレスによる一時的なものと思いたいですが…

しかし、先々を心配してもどうしようもない。介護は出たとこ勝負。今の形に無理が生じたら、そのときにまた仕切り直せばいいのです。


・・・・
それにしても、どこまで在宅で介護をするのか。
施設に入ってもらうのが、介護をする側にとってラクなのは当然としても。なにせお金がかかるし、特別養護老人ホームには長い順番待ちのリスト。

今回、おそらく要介護3に上がるので、特養に申し込みだけはしておこうと父と話しているのですが。
ケアマネさんに聞いたところ、
「要介護4や5の方が優先で、3の方はなかなか順番が回ってこないのですよね」
とのこと…

それに、住み慣れたわが家にずっと暮らしていたいという当人の希望もある。介護する側も、自宅にいさせてあげたいと望むものでしょう。

だから、在宅で介護を受けている高齢者は非常に多いのだと思います。訪問介護のヘルパーさんは常に人手不足で、求人倍率は15倍にもなるらしいし。

そして実際に、「粘れる限り在宅介護で粘る」のは可能なようで。
それは決して、昔のように「嫁や娘が付きっきりで介護をする」というものではなく。
ヘルパーさんやデイサービスなど介護保険サービスを上手に利用することで、家族の負担を可能な限り軽くするのです。


・・・・
実は最近、自治体のボランティアをやっていまして。
高齢者の自宅に伺って掃除などをするものです。有償ですが、1時間700円であくまで謝礼の形。

何軒かのお宅に伺っているのですが、なかに病状の重いおじいさんがいて。歩行も困難で、居間の椅子に座りきりでずっとテレビを見ている。気管切開をしており、話をするのも困難。

奥さんはすでに亡くなり、同居の息子さんはいるものの、日中は仕事に出ている。昼食の用意などを自分ですることができない。

在宅介護は厳しいのでは…と思う状況ですが、介護保険サービスをそれこそ駆使して続けてらっしゃる。

私が掃除に伺っているとき、ちょうどヘルパーさんが昼食の用意にやってきました。
「お父さん、今日は何食べたいの?冷凍炒飯?冷凍庫にないね~、じゃあコンビニに買いに行ってくるね」
と、まるで娘のように気楽な感じで^^

その前には訪問看護の看護師さんが来ていたと言っていたから、1~2時間おきに誰かしらがひっきりなしに留守宅に入っているよう。

しかもすごいのが、手元のリモコンで家の鍵を開けられるように工事してある。だから、チャイムさえ押せば自動的にドアが開き、人が家に入れる。
電気もリモコンで付けられるようになっていました。

なるほど~、在宅介護までここまでいけるのか…と得心した次第。それを知っていたから、今回も「ヘルパーさんに入ってもらう」ことを父に提案できたのですが。


・・・・
ヘルパーさんを派遣してもらった事業所の責任者の男性。40歳で小さいお子さんもいるそうですが、数年前から70代の要介護のお母さんと同居しているとのこと。
忙しいご本人(介護業界は大変です…)に代わって、奥様がメインで介護を担っているそうですが。

「日中はデイサービス、月に2回は2泊3日のショートステイにも行ってもらっているので、妻の負担も軽くできているかなと」

さすが本職、介護保険サービスの利用方法を熟知してらっしゃる。

うちの実家もなんとか、在宅で行けるところまで行かれれば…


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