働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴14年。子供は中3男子・小6女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


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【特養にいる83歳認知症の母】敬老の日の食事会で改めて知った、母の機能低下。噛めない、立ち上がれない、意思疎通できない…1日でも長く残存機能を保てれば

先日の敬老の日。母のいる特養で食事会があり、父と行ってきました。

お祝いの御膳が出ました。
驚いたのは、母の食事が「きざみ食」だったこと。

咀嚼や嚥下(飲み込み)が難しくなってきた人に食事を出す場合、食材を食べやすく・飲み込みやすい形にします。そのひとつが、きざみ食。文字通り、食材を細かくきざんで提供します。
通常よりやわらかくしたり、さらに一切噛まずに飲み込める状態にしたミキサー食も。

いつのまに、そんなに食べる力が低下したの…?入所当時は普通に食べられたのに。

職員さんに「きざみ食なんですね」と問うと、
「そうなんです。コロナ後から、口の中でずっと噛んでいることが増えて。どのような形で召し上がっていただくのがいいか、私たちも試行錯誤しているところです」
とのこと。
「ご飯もかたいとおっしゃるので、やわらかくしています」

そうなのか…。母は半年前、院内感染でコロナにかかったのでした。高熱になることもなく、軽い症状だったと聞いていたけれど。
高齢者はちょっと寝込むだけで、あっという間に身体機能が衰えると言われますが…。

御膳には吸い物もついていましたが、食の進まない母の代わりに飲むと、とろみがついていました。咀嚼だけでなく、嚥下の方も難しくなっているのか…。

まあ、入所から3年半たっているわけで。当時80歳だった母は来月84歳になります。その年月分、老化も進んでいるということ。


・・・・
一緒に食事をして、初めて気づいた母の衰えの進行。

毎月1回は面会に来ているのですが、面会室で会って話をするだけ。
認知機能がさらに低下し、会話がますます成り立たなくなっているのには、もちろん気づいていたけれど。

ADL(日常生活動作)の面でどこまで機能低下しているかは、実際の生活を見ないとわからない。

食事だけでなく、当然着替えや排泄、移動の面でも機能低下しているのでしょう。
母はいつも車椅子に乗っているのですが、職員さんに「歩くことはあるのですか」と聞くと、「自力ではなかなか難しいですね」とのことでした。

この日、たまたま「先月分の署名をご主人にもらい忘れたので…」と職員さんに見せられた、個別機能訓練計画書。
父が毎月受け取っているようですが、実家に直接送られるため、私は目にしたことがなかった(だいたい父は受け取ってもまったく見ておらず、母の状態がどうなっているかまるで把握していなかった)。

あらためてよく見ると、「認知症高齢者の日常生活自立度」について、いくつかある記号の中で、右から2つ目の「Ⅳ」に◯がついている。
一番右が「M」で、これはもっとも重い認知症の状態。そのひとつ前が、母の現状ということ。

「日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。」
状態だそうです。

もうひとつ、「障害高齢者の日常生活自立度」という指標があるんですが、こちらも下から2つ目の「B」。
いわゆる「寝たきり」に分類され、「 一日の大半をベッドで過ごし、食事・トイレ・着替えのいずれかで介護者の援助が必要」というレベルだそう。

…うん、そうね、もうそうだよね。要介護度4だもの、そうなるでしょう。


・・・・
母が最初の脳出血を起こしたのは、7年前でした。その3年後に2回目の脳出血。

認知機能も身体機能も低下する一方でした。今の状態も仕方のないこと。

それよりも、この3年半の間、3回目の脳出血を起こさずにいられたのは、ひとえに施設のみなさんのおかげ。
自分も介護職に就いている身なので、いかにADLの落ちた高齢者のケアをするのが大変か、よくわかる。
食事も、母に合うようにいろいろ工夫していただき、ありがたい限り。

まだ、一番最後のレベル、つまり完全寝たきりの状態にきていないだけでも幸いとしよう。
最終的にはそこに行き着き、その先には死が待っているとわかっているけれど、1日でも長く今の状態を、残存機能を保てるように。

歩行は難しくても、車椅子に座れる(座位を保てる)。
食事はきざみ食でも、自分で箸を持って食べられる(介助がいらない)。
会話は噛み合わなくても、私たち家族の来たことがわかり、喜んでくれる(時々私が娘だと認識できないときもあるけれど)。

これが可能なのも、施設にいるからこそだとわかっています。本当にありがたい。


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