先週行った平和の森公園で
開花していた、梅。
梅は一番と言っていいほど好きな花であり、木。
花は小さくかわいらしく、
木の大きさ、枝ぶりも控えめで、
佇まいがなんとも風流。
ほのかな甘い香りにも癒やされる。
桜のような派手さはないけれど、
むしろそこがいい。
桜より一足早く、まだ冬の間に花をつけ、
あまり人に騒がれずひっそり咲いている
風情が、またいい。
家の近くにわりと大きな梅の木があるのですが、
毎年花が咲くとメジロがやってきて、
花をついばんでいるのが見られます。
(ちなみにメジロは黄緑色のため、
ウグイスに間違われますが、
ウグイスは茶色っぽい色の鳥です。
メジロの方がイメージのウグイスに近い^^;
目の周りが文字どおり白く、特徴的です)
いよいよ梅の季節。
たっぷり梅を鑑賞したくなりました。
梅といえば、小石川後楽園の梅林だ。
調べてみると、もう開花しているらしい。
ということで、先の週末に行ってきました。
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昔から庭園が好きでして。
自然の少ない都内では、庭園は貴重な森林スペース。
季節の花鑑賞や鳥などの生き物観察をしに、
子供と定期的に訪れます。
文化財に指定されている都立の庭園は、
後楽園も入れて9つあるようですね。
浜離宮恩賜庭園
旧芝離宮恩賜庭園
小石川後楽園
六義園
旧岩崎邸庭園
向島百花園
清澄庭園
旧古河庭園
殿ヶ谷戸庭園
このうち、旧古河庭園がとくに好きです。
それは見事な苔が鑑賞できるのです(苔好き)。
バラ園も一見の価値ありです。
さて、後楽園はご存じのとおり、
水戸徳川家の光圀公ゆかりの庭園。
東京ドームの隣にあります。
(ていうか、東京ドームはかつて
後楽園球場でしたよね…
東京ドームシティも後楽園遊園地だったし。
昭和だわ…^^;)
中はかなり広いです。
こんなに広大な敷地が
東京のど真ん中にあるとは…
皇居(江戸城跡)もそうですが、
徳川家の繁栄ぶりがしのばれます。
入園料は、大人300円、
小学生以下は無料とうれしい。
(都内在住・在学の中学生も無料)
ちなみに、旧岩崎邸庭園の入園料は400円、
旧古河庭園や旧芝離宮恩賜庭園は150円と、
庭園によりばらつきがあるようです。
それにしても、どこも安い。
上野動物園も600円だし、たいてい小学生は無料で、
公共施設は本当にありがたいです。
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庭園に足を踏み入れると、
まず目につくのは背景の東京ドームと、
東京ドームシティのジェットコースター。
立派な松が植わっています。
この縄の傘みたいなものは、
「雪吊り」といって雪が枝に付着しないようにする
冬支度だそうですよ。
これが冬の庭園の見どころでもあります。
こちらは霜よけの
「化粧わらぼっち」と言うらしい。
なんともかわいらしい。
こんな妖怪がいそう^^;
ゆっくりと散策しつつ…
見えてきたのはお目当ての梅林。
まだ三分咲きというところでしょうかね。
でも冬枯れの木々の中に、
ぱあーっと白やピンクの色が散り、
暖かい陽気と相まって、春の訪れを感じさせます。
私がとりわけ気に入ったのは、
この木。
幹の曲がり具合、枝のしだれ具合、
花の付き具合と言い、こんな見事な梅、
なかなかお目にかかれません。
(あくまで自分比ですけど…)
この木も見事ですね。
どうも自分は紅梅、しだれ梅が
好きなようだなあ…
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大きな松の木が生える松原。
庭園中央にある池(大泉水)。
琵琶湖に見立てて造られたそうです。
後楽園の庭園様式は、
回遊式築山泉水庭園というらしい。
日本庭園には様々な様式があるわけですが。
回遊式築山泉水庭園は池(泉水)を中心にして、
人工の山(築山)や橋などを配置し、
その中を歩いて鑑賞する(回遊)、
代表的な庭園様式とのこと。
初春には梅、春には桜、
初夏には藤やカキツバタ、
秋には紅葉…と、季節ごとに違う場所で
違う草花を鑑賞できるようになっています。
だから、どの季節に行っても
必ず見どころがある。
歴史ある、手入れの行き届いた庭園の素晴らしさは、
小学生にもわかるようで。
一緒にいった小4の息子も、
「きれいだね~」と感動していました^^
庭園を囲む外側部分はちょっとした森のように
なっており、
森林浴を楽しめます。
夏の季節には虫など生き物観察もできそうです。
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入園口で見つけたチラシ。
向島百花園の梅まつりのお知らせ。
向島百花園にはまだ行ったことがありません。
江戸商人が作った花園だそうですね。
行ってみようと息子と話しています。
園を出て、東京ドームシティを
通り抜けて帰りました。
東京ドームシティは自宅から電車で
1本で行ける場所にありますが、
息子が園児の頃、しょっちゅう来ていました。
ウォーターキャノン。
息子、死ぬほどやってたなあ…
さすがに「もう飽きた」と言ってた。
…と言いながら、ガン見してたけど^^;