休校中の家庭学習。
国語と算数の勉強を朝夕、
するようにさせていますが。
主にドリルを解いているものの、
下の娘が時々
「これで算数の勉強する!」
と見ているのが、この本。
数年前に制作に携わった教育書で、
著者である中学受験のプロの先生が、
「算数を感覚的に理解するのに
非常に秀逸な本」とおすすめしていたもの。
参考資料として購入したまま、
会社のデスクに置きっぱなしにしていた^^;
臨時休校が始まり、
「そういえば、小1(当時)の娘に
見させたらいいかも」
と思い、持ち帰ってきたのでした。
算数に苦手意識のある娘。
私が声をかけて一緒に見ないと、
興味を示さないかな、と思っていたけれど。
家に置いておいたら、いつの間にか
ページを開き、毎日のように見ていた^^
それだけ、算数が得意でない子でも
面白く感じさせる作り、ということ。
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イギリスの出版社である
DK社の翻訳本。
DK社といえば、ビジュアル系の図鑑で
ブランド力のある会社。
「さわって学べる」のタイトルどおり、
指でめくったり動かしたりしながら、
算数の概念を感覚的に理解することができます。
算数って、とくに低学年のうちは、
理屈ではなく感覚で理解するものなんですよね。
なぜ1+1が2なのか、
数式ではなく現物のものを見て実感する、
といったように。
ページはこんなふうになっています。
たとえば分数は、円をくるりと回して、
4分の1や3分の1、2分の1を
「形として」理解できるようになっている。
「円の半分がつまり2つに割った1つ、
2分の1なのだな」と。
ぺろりとめくって、
4分の2は4分の1が2つで
できている、とわかる。
図形も。
直角二等辺三角形を
2つつなげたら正方形に。
正方形を2つつなげたら長方形に。
理屈で聞くだけでは
決して理解できないようなことを、
実際に自分でやってみて、
「現物を見て」確認できるのです。
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この本、非常によく練られ、
工夫が凝らされていますが、
印刷するだけでめちゃくちゃ手がかかってます。
こういう仕掛け系の本は
コストも手間もとてもかかる。
ページ数は少ないものの、
全ページに仕掛けが施されており、
さすがDK社と言わざるを得ない。
2420円で買えるのは、
相当お得だと思います。
(いや、うちは発売元じゃないんですがね^^;
他社を儲けさせても勧めたくなるくらいの
良書ということです)
このブログを書くために、
Amazonページをあたったら、
総合ランキングで183位に入っていた。
5年以上前の発刊なのに。
新年度、また休校延長の今、
時期的に需要が上がっているのだろうか?
・・・・
何度も繰り返し遊んでいるうちに、
娘は分数の概念をなんとなく理解できたよう。
分数は小学校の算数でも、
とりわけつまずきやすいところなので、
低学年のうちにわかっておくのはとても有利。
高学年の息子も、
あらためて「あっ、こういうことか」
と言っていたので、
学年が上がっても役に立つ本だと思います。