先の連休は軽井沢に一泊してきました。
息子が今年、いよいよ高校受験生に。3年生になったら、土曜はもとより日曜も授業が入ってくると塾から言われています。受験が終わるまで、今回がラストの宿泊旅行になりそう。
さて、車で軽井沢に行くルート上には、群馬県の富岡市がありまして。4年前、世界遺産の富岡製糸場に行きました。
(ちょうどコロナ禍の直前だった。あれからもう4年か…。小1だった娘も小5の生意気盛りに)
今回も富岡で途中下車。やはり富岡製糸場も寄ったけれど。
本命は、富岡製糸場から4kmほど先に行ったところにある、群馬県立自然史博物館。
娘が昨年、林間学校で榛名に行き、その際にこの博物館を訪れました。理科が大好きな娘、じっくり展示を見たかったのだけど、いかんせん団体行動、時間も短く、さっとしか見られなかったそうで。「もう一度行きたい」と、ずっと言っていたのです。
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外観。巨大カブトムシがお出迎え。
観覧料は、常設展のみのときは510円。中学生以下は無料です。
結論から言うと、非常にオリジナリティあふれる展示の、とてもおもしろい博物館でした。
息子が小さい頃、恐竜や古代生物にハマっていた時期があり、こちらの博物館に骨格標本が豊富と耳にしていました。行ってみたいなと思っているうち、息子の興味が他に移り、そのままになっていたけれど…
これでもか、というくらいの、恐竜やマンモスなどの骨格標本が。
かなり高さのある、迫力満点のものも。恐竜好きな子は大興奮では。
そして、骨格標本だけでなく、動物の剥製、植物の標本も豊富。博物館と言えば、上野のかはく(国立科学博物館)が有名ですが、かはくに負けず劣らず、どころか日本の動植物の剥製・標本においては数が上回っているかも。
博物館の展示は、どうしてもパネルなど文字や写真の情報で見せることが多いのだけれど。
こちらは、徹底的に「現物」で見せる方針。
なかでも、鳥の剥製が豊富でした。娘は鳥が好きで、「野鳥図鑑」が愛読書。夏休みの自由研究も野鳥がテーマだったほど。
大喜びで見ていました。剥製の横には、鳥の鳴き声を出す機械が置いてあり、たとえば「シジュウカラ」のボタンを押すと、シジュウカラの鳴き声を聞くことができます。
野鳥って、基本的に間近で見ることができないんですよね。町中にいる鳥は限られているし、山中でもたいてい木の上にいて姿をとらえきれない。すずめや鳩、カラスはいくらでも近くで観察できるけれど^^;
剥製だと、目の前でじっくり観察できる。
こちらは日本の野生動物。羽を広げた鳥がかっこいい。
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ここを1日見て回るだけで、日本の自然史を全部知ることができる。理科のテストも高得点をとれちゃいそう!?
全館通して、おもしろい展示にしようという、学芸員さんたちの意気込みを感じる。
たとえば、「人類の進化」がテーマの展示で、類人猿と人間の体がどう違うかを、手と足の模型を並べて見せる。
これは斬新。似ているところ、似ていないところが一目瞭然。二足歩行のために、人間の足がずいぶん変わったことがわかる。親指のこの位置じゃ、枝を握って木に登ることはできませんね。類人猿の足は、ほとんど手だわ。
こちらは、自然界のものがファッションに使われるという展示。
綿がもともと綿花だったこと。藍染めの色は植物のアイの葉を使うこと。使用前使用後(?)が並べてあり、頭にすっと入ってくる。
こんなふうに、文字の説明より現物を見せる展示ばかりなのです。だから、直感的に「そういうことか」と理解できる。小さいお子さんでも楽しめるでしょう。
他におもしろかったのは、「きのこ」の展示。毒きのこや食用きのこなど、いろいろ標本が置いてあるのですが、それぞれの名前のプレートに「生食だと毒」「きわめておいしい」などと、一言コメントが載っている。「不食」というのも。これって学芸員さんの感想?
きのこの展示は何箇所かあり、瓶詰めにされたきのこの匂いを嗅いでみる、というものもありました。これもやっぱり、匂いにコメントがついてる^^
きのこ好きの学芸員さんが集まっているとお見受けしました。
訪れたのが午後遅い時間だったこともあり、1~2時間しか滞在できませんでしたが、1日中でも全然楽しめる。というか、1日かけないと隅々までは見られない。さらに言えば、急いで全部見ようとすると、情報量が多すぎて疲れる^^;
富岡までは東京から、高速道路で一気に行けます。我が家が都内でも北にあるということもありますが、車で2時間かかりませんでした。日帰りも十分可能。
富岡には他に、群馬サファリパークやこんにゃくパークなども(富岡はこんにゃくゼリーで有名なマンナンライフやオリヒロの工場があるところ)。
見どころ豊富、家族連れで楽しめる、おすすめのお出かけ場所です。
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さて、宿泊先の軽井沢。東京とは段違いに寒い!予報では最高気温で3度と出ていた。冷蔵庫より寒い(*_*)
しかし、寒いところには寒いところの楽しさがある。
数日前の雪が、誰にも踏まれずに残っている。
氷のシャンデリア。
立派なつららが育っている。
お土産は、帰りに少し足をのばした長野市の善光寺にて、信州名物のおやき。
私、おやきが大好物で。中に入る具は野沢菜が有名ですが、切り干し大根も美味しいです。あんこが入った甘いタイプも好き。
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最後にお知らせです。
認知症サイトなかまぁるでの連載記事、第3回目が掲載されました。
よろしければご一読いただけると嬉しいです。