働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴13年。子供は中2男子・小5女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


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【79歳母・脳出血再発】ヘルパーさん入って落ち着くも束の間、緊急入院…高齢者の容態は急変する。二度目の予後は残念ながら悪い…

実家の母が脳出血を再発しました。

先週月曜日の朝。起きると、ケイタイに父から着信とメールがありました。夜中の12時頃のもの。

メールには「お母さんが3年前と同じ症状になりました。今病院にいます」とある。大慌てで父に電話をかけました。

その夜、寝る前に父が母の部屋をのぞくと、なぜかベッドから出て畳に正座していたらしい。声をかけてもぼんやり一点を見つめたまま、じっと動かない。触るとかなり熱がある。

3年前、母が初めて脳出血を起こしたときの状態とよく似ていました。これはまずいとすぐに救急車を呼び、病院に運び込まれた次第。

検査の結果、やはりまた脳出血をしているとのことでした…

が、コロナ下の現在、付き添いもできない。電話を受けた私も、すぐに病院にかけつけたくとも面会禁止。来院できるのは、医師からの説明等で病院から呼び出しを受けたときのみ。

3年前のときは私が救急車に同乗し、その後面会も普通にできたので、容態を随時知ることができたが、今回はただやきもきするのみ(*_*)

最初の脳出血のとき、「もう一度出血したら、今度は命が危ないかもしれない」と言われていたから、大丈夫なのか気が気じゃない。
一度、こちらから病院に連絡を入れ、看護師さんから容態は安定したと聞かされたが、実際に本人の姿を見るまでは安心できない…

そんなもやもやと心配し続ける日が1週間以上続き、ようやく先日医師からの説明を受けるため来院できたのでした。


・・・・
脳卒中が原因の認知症(血管性認知症)は、脳卒中を発症するごとに階段状に認知症が進行していくと言われます。
ただでさえ、ここ最近は認知症状が進んで介護度も上がっていたところ…今回の再発は相当予後が悪いだろうなと覚悟していましたが。

思った通りのことを医師から言われました(*_*)
発症から1週間以上が経ち、ほとんど寝ている状態。起きているときはぼんやりして、問いかけになんとか返事をするも、すぐに止まってしまって会話が続かない。
食事もほぼ全介助、車椅子に乗るのも介助があってようやく。

脳出血直後は意識もぼんやりしており、やがて動きが戻ってくることもあるでしょう。前回のときはたしかにそうでした。転院したリハビリ病院で驚異的な回復を見せました。

けれども、今回は無理そうだなあ…
前回は発症前は元気だったから、それだけ回復できたけれど、今回は違う。

医師からは、
「自宅に戻って介護を続けるのは、まず無理です。一日中張り付きになりますから。やってやれないことはないけれど、相当な負担になります。
リハビリ病院を退院した後は、施設に入るのが順当だと思います」
とはっきり宣告されました。

母の様子を遠巻きに見ることができましたが(病室に入れない)、その目には光がなく、ぽっかりと空洞のよう…
これはもう厳しいだろうなあと思いました。
3年前の発症のとき、母が入院していたリハビリ病院で、こういう状態の患者さんをたくさん見たので…

せめて寝たきりにはならないよう、自分でご飯を食べたり椅子に座ったり、できれば歩いたりできるように回復してほしいなあ。そして、できれば父や私を認識してくれるようになればなあ…


・・・・
淡々と書いていますが、母についてはこの3年間でもう諦めがついていたというか。いよいよ来たか、という気持ちで受けとめました。
もう仕方ない…3年かけて、ゆっくりゆっくり悪くなっていっていた。

とはいえ、この1ヶ月はヘルパーさんに毎日来てもらい、母も父もずいぶん落ち着いて一安心していたのだが。まさかその矢先に…
ケアマネさんも連絡したら絶句していました。高齢者の容態は急変しますね、、

 

 

金銭的なこともあり、また母が家にいたがっているということで、在宅介護を頑張って続けていた父。

「これ以上の介護はできない。おれも覚悟ができた。お母さんには施設に入ってもらおう」
「お金はなんとかする算段をつけた。民間の老人ホームに入所しながら、特養にも申し込もう」

これまで、母の介護で大変なときは何度もあり、そのたびに「もうこれ以上は無理」と言っていた父だけど。迷いながらも結局は母を施設に入れる選択肢は選ばなかった。

けれども、
「おれもこの3年間、介護をやりきったよ。十分にお母さんの世話をしたと思う。悔いはない」
と言い切った。

たしかに父はよくやっていた。介護度の進んだこの1年ほどは、母のあらゆる面倒を見ていた。おむつ替えなんて当たり前、便秘の母に2日おきに浣腸をしてあげていた。食事を食べさせ、風呂に入れ、着替えさせ、歯を磨き…。

母は完全に父に頼りきりで、家の中でいつも父を探してうろうろしていた。父も赤ん坊の世話をするような感覚だった。

あまり夫婦仲の良くなかった二人の、蜜月の3年間だったのではないかと思う。
いや本当に、その間いろいろなことがあり、そのたび私も出張っていき、美談では済まないのだが…たしかにそこには感動がある。両親の良い姿が見られたのかな…とも思っている。


・・・・
母のことはもう仕方がない。
今回の出血場所は右側頭葉で、脳の中でもそれほど重要な部位ではないそうで、この出血が原因で亡くなることはないとのこと。ただ認知症の度合いが進行するだけで。

ただ、それにより体が衰え、誤嚥性肺炎などで亡くなることも多いらしい。また、次に脳出血が再発すれば、今度こそ命に関わるだろうと。そして、次の再発は1年、いや数ヶ月以内に来てもおかしくない…

母の最期も近づいてきているのだな、と感じています。あとはもう、穏やかな晩年を過ごし、穏やかに旅立ってほしい。ただそれだけが願いです。

それより、父の方が心配で。
がんばってきた分、がくっと来ている様子なんですよね…
これをきっかけに、父も一気に老け込んでしまうのじゃないかと気がかりです。

 

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(病院のそばの川にて)


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