働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴14年。子供は中3男子・小6女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


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【実家の片づけ】あらゆる押入れ、タンスにパンパンに詰まっている母の洋服。「捨てられない」「もったいない」シニア世代の実態をこの目で見た

連休は「実家の片づけ」をしてきました。

 

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父の要望により、母の洋服の処分。
とにかく物を捨てられない、昔の人。家の押入れという押入れ、タンスというタンスに、母の洋服がこれでもかとしまわれている^^;

3年前に母が脳出血で倒れて以来、病院に入院中は除き、父がずっと母の面倒をみています。

当初はまだ、自分ひとりでできることも多かったけれど、だんだんと衰えが進み、現在は「面倒をみる」というより、ほぼ完全な介護になっています。

なので、洋服の管理はすべて父がしているわけですが、家にある母の洋服のごく一部しか、この3年使っていない。

3年間使わなかった洋服を、この先使うことはまずない…
また、母の状態が良くなり、自分の洋服を自力で管理するようになる…こともまずあり得ない。

「おれには、どれが必要でどれが必要じゃないかわからないから、おまえがやってくれ」

と父に頼まれたのでした。


・・・・
引き出しや収納ケースを開けると…
まあ出てくるわ出てくるわ(*_*)
洋服の山。

 

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母はかつて、「洋服を捨てる」という行為をしたことがないんじゃないだろうか…
母がよく洋服を買っていたのを覚えているけれど、古い洋服も傷んでいなければ「まだ着られる」と、とっておいたのだろう。

「あ、これ私が子供の頃、お母さんよく着てたな」
という洋服が多々見つかった^^;
それって30年以上前…

さらには、私が着ていた洋服もいっぱいあった(*_*)
23歳で実家を出たけれど、そのとき置いていった洋服があったのだと思う。記憶がないけれど。それをやっぱり「もったいない」「私でも着られそう」ととっておいていたのか。


・・・・
私の判断では、「3年間一度も着なかった(どころか見もしなかった)洋服は、すべて処分の対象」。
というか、3年どころか、母は何十年も見ていない洋服があるはず(-_-;)

45リットルのごみ袋に、片っ端から放り込んでいくと、父から「待った」が入る。

「なかに使えるものがあるかもしれないから」
「ちょうどこれからの暑い時期に着るものが少なくて困ってたんだ」

母が粗相することも増え、洗い替えがたくさんほしいそうです。

そこで、1枚1枚父と検分しながら、いるいらないを決めていく。
すると、「これは使わなさそう」となったものも、
「あ、ちょっと待って!やっぱりもったいないから、とりあえず置いておきたい」
などと父が言い出した(*_*)

おっと、こっちにも「もったいない星人」がいたかあ…似た者夫婦だな(苦笑)

…しかし、あまりの洋服の多さに、途中から父も嫌気がさし、「もうおまえの判断に任せるよ」と観念^^;

父がどういう洋服を残したいか(肌着やTシャツなど)だいたいわかったので、それ以外は躊躇なくゴミ袋に入れていく。

それを見た父が、
「…よくそんなに捨てられるなあ」
と呟く。

「もったいなくってさ。買ったら1枚何千円かはするでしょ」
「これ全部で何百万円にもなるんじゃないかと思うと、とてもじゃないが捨てられない」

「ほら、これとかまだ着られるし、高そうだし。誰かもらってくれないかな?」
「おまえ着ない?」

…いやいや、ないですから(-_-;)

捨てられない高齢者の典型ですね。
父も母も戦中生まれ、捨てるという行為に非常に痛みを伴うのでしょう。

…でもさ、「もったいない」って言うんだったらさ、新しいもの買うのやめようよ。買うのはいいけど、全部着ようよ。
着ないでしまい込んだら、それこそもったいないよ。洋服もかわいそうだよ。

しかし一方で、物を買うのが喜びでもある世代なんでしょうね、、
なんというか…お金の使い方がすごく下手です^^;


・・・・
傍で見ながらぶつぶつ呟いていた父ですが、それでも引き出しや収納ケースがどんどん空っぽになっていくと、とても気分が良くなった様子。

しまう場所が作れず、母の介護ベッドの近くに出しっぱなしになっていた、今使っている洋服類も…

 

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空いた近くの収納スペースに収めることができた。床が見え、すっきり。

「いや~、家が片づくとこんなに気持ち良いものなんだな~」
とご機嫌。

「最近、お母さんの介護が大変になってきたから、ヘルパーさんに入ってほしいと思ってたんだけど、こんな散らかった部屋じゃ来てもらいたくなくて」
「これなら大丈夫そうだ」

「自分じゃ絶対捨てられなかった。でも、おまえにお墨付きをもらったから、全部捨てられそう」

…なるほど、そういう心理もありそうね。
でも、仮に母が健在で、当人に服を捨てるように言っても、絶対に動こうとしなかったろうなあ。

「もったいない」
「またいつか着るかもしれないし」
「スペースもあるんだから、置いておいたって腐るわけじゃないし」

そう言われただけだろうなあ^^;

親が亡くなって、「こんなにたくさん残して…」「生きている間に片づけてほしかった」というケースが多い。だから終活として、親の生前に実家の片づけを…と言われるけれど、現実にはなかなか難しいと思います。少なくとも親が元気なうちは。

使わない物を捨て、「循環させる」重要さをわかっている人は、そもそもそんなふうに溜め込んだりしないわけで。
「もったいない」が何より先に立つ人に、捨てることを要求しても、暖簾に腕押し。

親の死後、文句を言いながら実家の物を捨てるのが、子供のさだめか…と思ったりなどしています。


・・・・
それにしても、あまりの洋服の多さに酔うほどだった(*_*)家に帰り、しばらく頭痛がしていました…

しかし、まだ片づけは全部終わっていない。
手を付けずに扉を閉めた(笑)タンスがあるし、父いわく「台所にも、使っていないものがぎっしりあるんだよね。それもお願い」とのこと。

来月また行きます。しばらく実家通いが続きそう…


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