働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴14年。子供は中3男子・小6女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


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【アラフィフ観劇】歌舞伎座「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」。15年ぶりの歌舞伎鑑賞は楽しさがぐんと増して。イヤホンガイドがヒット

気づいたら、師走も半ば…。
投稿数の少なかった昨年、今年はもう少し多く…と言っていたのに、5回しか投稿できておらず。。直近の投稿から4ヶ月も経ってしまった(*_*)

なかなか慌ただしい1年だったもので…
年末もまだ慌ただしさが続きます。

…と言いながら、そんななかに先日は休みをとり、歌舞伎を観に行ってきたのでした^^;

いやいやこれも仕事のうち(?)で。
ちょうど今、小学生向けの本として「日本伝統文化入門」のシリーズを手がけてまして。最初のラインナップが「落語」と「歌舞伎」。

実際の制作は外部発注であるものの、担当として改めて現物をしっかり観ておかねば、と。

調べると、12月にちょうど歌舞伎座で市川團十郎(前・市川海老蔵)の襲名披露をやるらしい。息子の勸玄君も六代目市川新之助を襲名し、初舞台を踏むとか。

これはベストタイミング。ぜひ観に行かなくちゃ…となった次第です。
(ちなみに落語は来月行くつもり)


・・・
歌舞伎は子供が生まれる前、15年ほど前に一度観に行ったことがあるだけ。
玉様(坂東玉三郎)の踊りが観たくて行ったのだが…正直、内容がよく理解できなかった^^;
予備知識がほとんどない状態で行ったので、わかったのは玉様の踊りが素晴らしく美しかったことだけ、、

でも今回は、担当本の原稿でしっかり予習できているので。
手前味噌ですが、すごく良い本になっています。まさしく「小学生でもわかる」レベルで、でも歌舞伎鑑賞に必要な知識は余すところなく入っている。

今回は、前回のように居眠りせずに(!)すみそう…
さて、歌舞伎は昼の部と夜の部がありますが、なんと夜は玉様も出演するじゃないですか!
「助六」という有名な演目(と知ったかぶりができるのは担当本のおかげ^^;)に、揚巻という遊女役。いや、これは絶対観なければ…!

がしかし、夜の部の席は完売していた…そうよね、夜の方が時間の融通がきく人が多いだろうし。見どころも夜の方がやっぱりあるかな。。

でも、玉様は観られないけれど、昼は勸玄君が登場するし。昼でも全然OK…と空席を観たところ、あらら、お高い席しか空いていないわ(*_*)

2等席、1階20列。1万8000円也。
まあ、観劇の良いお席は高いもんです。たまのことだし、これも仕事仕事。奮発しましょう…


・・・・
ということで、当日。
歌舞伎座。

コロナのため、長らく人数制限していたようですが、すでに緩和され、たくさんの人で賑わっていました。
平日の昼間ということもあり、年齢層は高め。着物姿の方もちらほら。

劇場内。

舞台上の幕は「祝い幕」だそうです。飯田グループホールディングスの名前があった。團十郎がCMに出ていますね。
描かれているのは、ぼたんの花。市川宗家の家紋だそうな。
ユニクロの祝い幕もあった。伝統芸能はスポンサーで成り立っているんだろうなあ…

今回、必ず借りようと思っていたのが、こちら。

イヤホンガイド。

前回鑑賞したとき、予備知識がなくて筋が追えないのはもちろんのこと、役者のセリフが聞き取れない(江戸時代の言葉なので理解できない)、踊りや演出に何の意味があるかわからないため、入り込めなかった…ということもあります。

実際に使ってみて、これ大正解でした。
というか、私みたいな門外漢が歌舞伎を楽しむには、イヤホンガイドそもそも必須だわ^^;

落ち着いた声の解説者が、絶妙なタイミングで説明をしてくれる。たとえば舞台上の桜の木。解説がなければ、ただの舞台セットだと思うところ、実はこんな意味があるとわかることで、鑑賞の深みがぐっと増す。

役者ごとの解説(踊りの名手、この役が得意など)もさり気なくはさまれる。
バックの長唄の歌詞はまったく聞き取れないのだが^^;これも随時解説を入れてくれ、「あ、そう言ってるんだ」とわかる。

おかげで、今回はまったく眠くならず(苦笑)長時間の鑑賞を終えられました。
ネットの事前予約で700円。全然高くない買い物、いやその価値からは安いほど。


・・・・
さて、肝心の上演内容ですが。
著名な歌舞伎役者が多く出ていたが、最大の収穫は当代尾上菊之助(寺島しのぶの弟)の踊りを観られたこと。

「京鹿子娘二人道成寺」という、踊りのみの演目だったのですが、女型の菊之助が、それはかわいらしくて。一瞬、玉様かと思った。
かつ、菊之助は踊りの名手だそう(というイヤホンガイドの解説)。実際、踊りも素晴らしかった。踊り方で、10代の少女にも、遊女にも見える。

日本舞踊はいわゆるスローダンスで、ハードな動きはしないけれど、常時腰を落とし、美しい姿勢を保つ、実はかなりきつい踊りだと思います。
それこそ子供の頃からの鍛錬の賜なのだなあ…あの指先の優美なことよ。

そうしたところに目が行くのは、若い頃にはなかったこと。おばさんになったのだな、と思う^^;

でも、中年になってから、いよいよこうした伝統芸能の鑑賞が楽しくなってくるというもの。
そして、こうした伝統芸能を後世に残していかなければならない、そのためにこうしてお金を出して観に行かねば、と思うのも、この歳になったからでしょう。


・・・・
主役の市川團十郎については、昼の部では本当に一瞬の出番だったので、特別な感想は持てなかった^^;
「にらみ」をやったみたいなのだけど、この席からは遠くて見えなかった…
でも、團十郎を生で見られたのは嬉しい。ミーハーです(苦笑)

勸玄くんは…
すごくがんばっていたし、上手だったし、かわいらしかったのだけど。うーん、9歳の子供が演じる役なのかなあ、と。。

「毛抜」という、1時間ある演目で、主役の「粂寺弾正」を演じる。この弾正というのは色好みのキャラクターで。きれいな女性(さらには美少年も)に言い寄り、ふられて…なんてシーンがあります。

まあ歌舞伎なので、特別すごい演出があるわけでもないのですが、小学4年生の子がやる役かな…やだ、小4って娘と同い年じゃない(*_*)

歌舞伎はこんなに小さいときから、著名な演目の主役として舞台を踏むものなの?せいぜい子役で出るくらいなのかと思っていたが…

まあいろいろと、事情があるのでしょうねえ。勸玄くんのことは、それこそ2歳くらいの頃から日本中が知っているわけで、場内はまるで孫を見守るような感じで、温かい拍手が溢れていました。


・・・・
久しぶりの歌舞伎鑑賞、とても良かったです。
会社の後輩から、文楽もおもしろいと聞いた。これもぜひ行ってみたい。あと能も。
その前に、まずは来月は落語。
落語はまだ一度も、生で見たことがないのです。楽しみ、楽しみ。


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