昨日は小1娘の保護者会でした。
(小4息子も同日)
娘の担任のW先生。お子さんのお迎えのため、
毎日17時に上がるイクメン。
保護者との話も早く切り上げ、いつも忙しそう。
連絡ミスも多め。
計算カードも音読も「まだやらなくて大丈夫」
上の記事にも書きましたが、
学年だよりに書かれていた計算カードの
名前付けの締切がすぐなのに、
なかなかカードを持って帰らせない。
その後、他のお母さんがW先生に聞くと、
「計算カードはまだそんなに早く
始めなくても大丈夫ですから」
と言っていたとのこと。
他、学年だよりに「音読を今週から始めます」
と書かれていても、連絡帳にいっこうに
音読の宿題が書かれていない。
これについても聞いたお母さんがいましたが、
やっぱり「まだ大丈夫ですよ」とのことだったそう。
よそのクラスは学年だより通り、始めていたのだが。
W先生、わりと足並みを揃えようとしない^^;
「大丈夫かしらね…」と、ちょっと心配に
思ってもいましたが。
昨日の保護者会で、これは全部考えあって
していることなのかもしれないと思えてきました。
考えあってのゆっくりペース
この時期の保護者会は、1学期のまとめと、
夏休みに向けての話が主。
配られた学年全体の資料には、
1学期に子どもたちができるようになったことと、
まだまだできないことが書かれていました。
たとえば、音読がしっかりできないとか、
正しく書けないひらがながあるとか、
たし算・ひき算に時間がかかってしまうとか。
しかし、W先生は、
「ここにこう書かれてますけど、大丈夫です」
「時間がかかっていいんです」
と言う。
「できないのは、僕の指導不足です」
とも。
「文字は、鉛筆で何回も練習するのは、
子どもも疲れてしまうんですよね。
そんなときは、指で書いてもいいよと言っています。
それなら疲れずに書けるし、ちゃんと覚えられます」
「書き順は、1、2、3と言いながら書くと、
覚えられます」
ほー…なかなか工夫がある。
なんといっても、「できないのが当たり前」
というところからスタートしているのが、いい。
「計算は指でやっていい」
計算についても、
「いきなり数式で計算できるようにはなれません。
まずは指を使って計算できればいいんです。
僕も教師になって知ったんですけど、
両手で20まで計算できるんですね。
10を超えたら手を反対側にして、
繰り上がりと繰り下がりまでできてしまうんです。
それで、数えるときは爪を鼻にあてて。
『爪計算』と言われる方法が実際にあるんです」
へ~、知らなかった。
おまけに、「指で数えるのでいいんです」
と言われるとは思わなかった。
だから、「計算カードは早く始めなくて大丈夫」
と言っていたのか…
いやむしろ、先生の本音としては、
「早く始めたくない」だったのだろう。
「数を認識する段階をきちんと踏んで、
最終的に数式にたどり着きたい」
と考えている様子。
音読についても、
「音読ができるかどうかは、これまでの
読み聞かせの経験がどれだけあるかが
大きいのですよね。
だから、1学期で30冊は子どもたちに読み聞かせを
してきました」
とのこと。
ひとつひとつの学習に一家言持っている
なんか…ひとつひとつの学習単元について、
W先生、一家言持っている。
先の、「まだできていないところ」で、
「正しい鉛筆の持ち方になっていない」という
記述があったのですが、
これについても、
「鉛筆って、どんな向きで机に置くのがいいのか、
ご存知ですか?
実は、先を自分側に向けるんですね。
これも教師になって初めて知ったんですけど。
こう置くと、さっと鉛筆を握れるんです。
そんなことを子どもたちに教えています」
と、全然違う角度から話をしてくる^^;
そして、それ知らなかった、おもしろいわ…
そう、先生の話、なんだかいちいち
興味深く、ためになるのです。
思わずメモってしまった「躾の三原則」
他にも、「しつけの三原則」という話もしていたな。
「これも教師になって初めて知ったのですが(このセリフ多い^^;)、
『躾』という字は、身体が美しいという漢字を書くんですね。
そして、この3つさえできていれば、美しくいられるという、
『躾の三原則』とされているものがありまして」
「あいさつをすること。呼ばれたら返事をすること。
後片付けをすること。この3つさえできれば大丈夫だと。
だから僕もそれを教えるようにしています」
…いい話だな~と、思わずメモってしまいました^^
W先生の教育方法、かなり興味深い。
2学期以降はいよいよ漢字、繰り上がりの計算が
入ってきます。
どんな手を繰り出し、子どもたちに教えるのか、
非常に楽しみです。