先日の、息子の暴力事件。
あれからRくんは態度をガラリと変え、
「やさしくしてくれるんだ」とのこと。
…Rくん、わかりやすいなあ^^;
まあまだ4年生、かわいいもんです。
息子もやさしくされて喜んでいる単純さ、
やれやれですが…
早めの対処で大事にならずよかった。
Rくんも、途中でストップがかかって
むしろホッとしているのではと思います。
我に返ったのでしょう。
いじめについて、常日頃から私が
子供たちに言っていること。
それは、
「いじめかな?と思うことがあったら、
すぐにお母さんに話しなさい」
ということ。
・・・・
いじめを受けた経験はありますか?
私はあります。
小6のある朝、学校に行くと、
クラス中の女子が私をいっせいに無視しました。
昨日まで普通に話をしていた友達に
話しかけても、一切口を聞かず知らん顔。
私が近寄ると、みんな逃げていってしまう…
強烈なショックと胸の痛みでした。
あのときの天地がひっくり返る感覚は、
以来経験したことがないくらい。
主犯格はクラスのボス的女子でした。
実はその子と私は、親友と言ってもいい間柄でした。
特別何かがあったわけじゃない。
でも、私の何かが気に食わなかったのでしょうね。
彼女にそそのかされ、他の女子たちも従った。
もともと私を良く思っていない子もいたのでしょう。
5年生のときに転校してきたのですが、
今と変わらず態度がでかかったので…^^;
みな面白半分で、便乗したのだろうと思います。
その日1日、針のむしろだった。
翌日の朝、学校に行く勇気がどうしても湧かなかった。
登校時間になってもベッドから出られなかった。
実は、ベッドから出ないことで、
母に気づいてほしいという気持ちがあった。
とてもじゃないけど、自分ひとりじゃ抱えきれない。
でも、自分から「無視されてる」と切り出すのは、
恥ずかしくて勇気が出ない…
ありがたいことに、母は私のサインに
ちゃんと気づいてくれました。
「学校に行きたくない」
という私に、
「どうしたの? 何があったの?」と
聞いてくれた。
・・・・
「どうしたの?」…その一言だけで、
一気に話をすることができました。
そして、母は100%私の味方になってくれました。
さらに、その話を聞いた父は、すっかりエキサイトしてしまい
(私が武闘派なのは完全に父譲り^^;)
「徹底的に戦うぞ」と言い出す始末…
その勇み足ぶりに「おいおい、ちょっと待って」
と思ったものの、すっかり肩の荷が降りたのも事実。
親は私を一言も責めませんでした。
「おまえの勘違いじゃないか?」
「おまえにも悪いところがあるんじゃないの?」
「そんなふうにお友達から外されるなんて、恥ずかしい」
…そんなことは全く言われなかった。
ただ「かわいそう」「なんとか一緒に解決しよう」
と言ってくれた。
私一人の問題だったのが、我が家の問題になった。
もうそれだけで、9割解決したようなものだと思います。
なんとかしようという勇気が湧いてきた。
・・・・
そして実際に、「徹底抗戦」しました。
先生に相談したのはもちろんのこと、
私を無視する女子一人ひとりに、
「なんで無視するの?」
「私の何が嫌なの?」
「私がどんな嫌なことをしたの?」
と、徹底的に詰めていった。
私、昔から理屈屋でしてね~^^;
口達者でだいたい言い負かすので、
それで嫌われていたんだろうなあ…
上記についての回答に対して、
「だってそれはさ…」
と反論し、論破しまくった^^;
10人以上の女子を前にして、
一人ひとりに詰め寄る12歳の私。
今思い出しても、メンタル強いなあと
我ながら感心します。
結局、みんな大した理由なく、
いじめに加担しているんですよね。
なんにも考えちゃいないんです。
だからこそ残酷なのです。
「いじめなんて大したことない」
「よくあること」
などと言う人がいるけれど、
それはやる側の言い分であって、
いじめられる側にとって、どんなに小さいいじめでも
強烈に心に傷が残ります。
・・・・
この無視は1ヶ月続きました。
その間、味方してくれる女子も何人かいて、
本当にありがたかったけど、
つらい1ヶ月でした…
ある子に、
「どうしていつまでも許してくれないの?」
と聞いたら、
「だって、あんた泣かないんだもん」と
言われました。
え、そこ?とがっくりきた(*_*)
「そうか、泣けばいいのか」
くっだらない、そんな形を見せるので許しちゃうんだ。
いかにみんなが「ノリ」でいじめをやっていたか、
わかろうというもの。
だったら泣いてやろうと、
先生とクラスの女子での何回目かの話し合いのとき、
「つらかった」と言って涙を流してやりました。
そうしたら、本当にみんな態度が軟化した。
これを最後に、無視はなくなったのでした。
・・・・
「わが闘争」の話が長くなりました。
こうした経験があって、
子供のいじめにはめちゃくちゃ敏感、
有形無形のサインを見逃さないよう、
常にアンテナを張っています。
折りに触れ、いじめについても
話題にしています。
いじめは非常に卑劣であること、
絶対に黙って耐えてはいけない。
すぐにお母さんお父さん、あるいは先生に
話すこと。
何より、「いつでも親に相談できる」
土壌を作っておくのが肝心だと思っています。
先にも書いたとおり、
親に相談できればもう問題は9割解決したも
同然なのですから。
・・・・
そしてもうひとつ、
「いざとなれば、学校なんて転校すればいい。
どうせなら外国に行ってしまえばいい」
とも言っています。
もちろん極論ですが、
「ここしかない」「逃げられない」
と思うから追い詰められるのであって。
いつだって「場を変える」「逃げる」
という選択肢はある。
ここでダメなら、他に行けばいいだけなのです。
世界は広いんだから。
「学校変わるって、どこの学校に行くんだよ~」
「外国には遠くて行けないよ~」
などと、子供は私の言っていることの半分も
わかっていませんが、それでいい。
メッセージとして伝えておくことが大切と
思っています。