働く母。両立メモ

40代書籍編集者・ワーママ歴14年。子供は中3男子・小6女子。両立生活や仕事、学校、ママ友関係、親の介護など、日々の気づきを綴ります。FP2級、家計管理の工夫についても。


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【小学校個人面談】担任に毎年褒められる息子の絵。「得意なもの」が1つだけというのも、ある意味ラッキー

夏休み前の話になりますが。

小学校の個人面談がありました。上の息子は今年で5回目。毎年、何を言われるか戦々恐々^^;

子どもたちの学校では毎年クラス替えがあり、5年間すべて違う担任です。
「授業が始まっても本を読んだり絵を描いたりしてる」「授業中勝手な発言をする」といった辺りは、必ず言われること(苦笑)

今年もやっぱり言われました…
もう慣れているし、治らない「病気」だと思っているので、ただひたすら先生に謝るだけ。
息子自身はその天然なキャラで、なぜか先生たちに気に入られ、うまくやり過ごしてしまうのですが…

 

 

「悪いところばかりじゃなく、良いところも言わなくちゃいけませんね」
と、先生。

「まず、給食をよく食べるところですね」

…がくっときた^^;
うん、でもそれも毎年言われるなあ…
「残さない」「おかわりする」「食べるのが早い」…ただ食い意地が張っているだけじゃないですか(*_*)

まあ好き嫌いが多かったり、少食だったりする現代っ子の中、息子の「気持ちいい食べっぷり」は先生たちの目には好ましくうつるのでしょうかね。「早飯も芸の内」と言うし。


・・・・
そして、もうひとつ言われたのが、

「絵が上手ですよね」

ということ。
これも毎年言われることです。

このブログでも度々書いていますが、息子は絵が描くのが好きなものの、「上手い」というのとはまたちょっと違って…

 

 

先日の岡本太郎じゃないけれど、上手下手の評価を一切受け付けないというか(いや太郎さんは圧倒的な才能で、並べさせていただくのは大変おこがましいが…)。

 

 

実際の息子の絵の才能がどれくらいかは、正直わからない。
ただ、アートへの志向性はあるんだろうと思います。
息子の大叔母にあたる人(夫の叔母。義母の姉)が、モダンアートの抽象画家でした。九州の方ではそれなりに名を知られていたようです。

ものすごーく細かく線を書き込む絵で。息子の書き込み系の絵も、その血を継いでいるのかもしれない。

 

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(少々グロテスクな絵が入っていますが…。おそらく彼の好きなヒエロニムス・ボスの「快楽の園」から引いてきているのだろう…。あとはゲームのキャラかな)

叔母さんが生きていたら、さぞかし息子と気が合っただろうが…残念ながら息子がお腹にいるとき亡くなったのでした。もしかして魂が乗り移ったか?
アーティストな浮世離れした叔母さんで、私もかわいがってもらい、好きな人でした。

ともかくも、絵というのが息子の代名詞であり、「得意なもの」であるのはたしか。

そして、彼の特技はほとんどそれだけと言ってもいい^^;
唯一、自分でも「大好き」「これが得意」と思い、誇りにできるもの。アイデンティとなっているもの。


・・・・
息子は器用なたちではありません。運動は苦手、勉強は普通。
子どものうちから、運動も勉強も何でもさらりとできてしまう子はいるけれど。うちの子はそういうタイプではない。

「あれもできる」「これもできる」は、素敵だけれど。
「これしかできない」というのも、良いものなのではないかと思います。

つまり「一点突破」ということ。
全エネルギーをそこに注ぎ込む。それは大人になってもずっと、自分を支えてくれるものになります。

私自身がそうでした。
私も不器用なたちでした(過去形でなく現在も)。息子同様、運動は苦手だし、勉強も普通。ピアノも弾けないし、工作も不得意。

そんな私が唯一、得意と言えるのは「文章を書く」ことでした。本をたくさん読んでいたから、日本語には自信があった。自分が作文を書けば、クラスだよりに100%載るという自信があった。

それが長じてもずっと、私の中にあって。能力の高い子が周りにたくさんいる中で、「私には文章力がある」というのが支えだった。
というか、「私には文章力しかない」という切実な思いが正確^^;

編集者という職業を選んだのも、「私の勝負できる武器は文章力しかない」という思いからです。
実際に業界に入ってみたら、私の文章力なんて鼻糞みたいなものと思い知らされたし、文章力より発想力や幅広い知識、人間関係力などの方がずっと重要で、上には上がいるのだが…

人と比べても意味がない。大事なのは「私が」どうか、ということ。
曲がりなりにも、この仕事で自活できているのだから、「子どもの頃の得意で飯を食っている」と言えるでしょう。


・・・・
得意なものがひとつしかなかったから、人生に迷わなかった。そうとも言える。

たくさんの「できること」より、たったひとつの「圧倒的に好きなもの」「得意なもの」。
それがある自分は、幸せなのではと思います。

実際に、「私にももっと違う生き方(仕事)があったかも」「他のことだってできるかも」とか、全然思わない。
はっきり言って、「この仕事以外、何もできないだろう」と思っています。

だから、迷わないんですよね。他に選択肢ないんだから。

息子も、将来的に「絵を描く」ことを仕事にしたらいいんじゃないかなと思います。
画家にならなくても(食っていくのは難しい…)、派生的な仕事は探せばたくさんある。これからは、ゲームクリエイター系の仕事がさらに増えるだろうし。

…まあ、案外、手堅い公務員になりたいとか言い出したりして、ね^^;


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