結婚して20年経ちますが。
わが家では、いわゆる「死亡保障」の生命保険には加入していません。
入っている保険としては、都民共済の最低限の医療保険。
掛け金は月2000円。事故や怪我での入院時に1日あたり1万円が出ますが、死亡時の一時金は10万円だけ。
他に、「低解約返戻金型終身保険」という保険を掛けてはいます。しかし、これは資産運用的な意味合いのもの。当時は利率が比較的高く、「旨味がある」と言われていた商品でした。
子供の学資保険の代わりとして、将来的に解約して使うつもりです。死亡時の保険金も大きいものではなく、死亡保障というには全く足りません。なので、生命保険としてはカウントしておらず。
一般に、子供のいる家庭では、「一家の大黒柱に万が一があっても、家族が暮らしていけるように」生命保険を掛けるのがセオリーとされています。
FP資格を持っており、生命保険を掛けるべきかは、子供が生まれた節目などにもちろん何度も検討しました。
そのたびに毎回、「わが家には不要」という結論となり、今に至っています。
その理由は「共働きだから」。これに尽きます。夫婦2人が同様に稼いでいれば、これ以上の「保険」はないのです。
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「万が一」の場合については、しばしばシミュレーションしています。
最大の「万が一」は夫(あるいは自分)が、子どもたちの自立前に死亡すること。(両方同時に亡くなる可能性はさすがに除外)。けれども、実際にその確率はだいぶ低いもので。
厚労省の統計によると、65歳までに亡くなる人の割合は、男性で11%、女性で6%とされています。
人間、死ぬときは死ぬし、確率にあまり意味はないのですが、65歳まで「生き続ける」可能性が圧倒的に高いのはたしか。
仮にどちらかが亡くなり、シングルマザー(ファーザー)になったとしても、残された方の稼ぎは変わらずあるわけで、支出を見直せば、まあなんとかなる。各種公的扶助も受けられる。
住宅ローンは、死亡した側の分は団信のおかげでチャラになるから、返済額が半分に減るし(わが家では、夫と私で等分にローンを組み、団信に加入している)。
「自分に万が一があっても、配偶者に経済力がある」というのは、夫婦互いにとって一番の保険。
だから、死亡時については(少なくとも金銭面では)あまり心配がいらないとわかりました。
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次の「万が一」は、「病気等で働けなくなる」ことでしょう。
でもこれも、片方の稼ぎがあるから、生活費を抑えていけばなんとかなる。高度障害となれば、死亡時と同様に住宅ローンもなくなる。
医療費については、公的制度がちゃんと用意されているし、障害年金も出る。
なので、こちらの「万が一」もそれほど心配はなさそう。
それよりも、もっと起きる可能性が高く、かつ心配なのは、「失業する」ことですかね。
会社が倒産、会社からリストラ。しかし再就職ができない…
このときも、やっぱり片方の稼ぎがあるから心配ない。また、公的な失業保険がきちんと用意されています。
私が仮に失業しても、心身の健康状態に問題ない場合、そのまま無収入ということはまず100%ないでしょう。何らかの形で、必ず働くだろうから。
東京都の最低賃金は約1000円。1日8時間、1ヵ月20日働けば、16万円は稼げる計算です。
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あとの「万が一」は…もうないかな?
いずれにしても、どちらかが働いていれば、なんとかなる。保険はいらない、という結論です。
医療保険も不要かも…と思っているほどです。
高額療養費制度があるわけだし、個室に入らなければ、最低限の医療費で済むのです。所得保障として傷病手当金も支給されます。
共済は割戻金があり、実質の掛け金はさらに安いため、ほとんどお守り代わりに続けている感じです。
実際、加入して20年になりますが、一度も利用していません^^;
つまり健康に過ごせていたということ、喜ばしいことではあるものの…「保険って何なんだろう」と思わずにはいられないところ。
そう、健康であれば、保険は必要ないのです。現に、保険金支払いが発生するのは、健康でなくなったとき(死亡も含め)なわけで。
保険に支払うお金があるなら、健康にお金を使うべき。
そう考えています。
らでぃっしゅぼーやを長年続けているのも、そのひとつ。
食事は健康の基本。料理は得意ではないけれど、「栄養をとる」ことを重視して、食事は手作りしています。
運動習慣も始めました。
そして、体だけでなく、心の健康も大切。
ストレスをためず、毎日楽しく生きる。ストレスはもっとも寿命を縮めるそうですから。
そうなると、働きすぎも良くないということになるな^^;
働き続けるために、働きすぎないという結論。バランスが大事ということですね…